株式投資で利益を得るためには、買うだけでなく、適切なタイミングで売ることが重要です。売り時を見誤ると、せっかくの利益を逃したり、逆に損失が膨らんでしまうことも。今回は、株の売りタイミングを判断するポイントを紹介します。
感情的に売却しない
売る段階が一番損失を出しやすいです。なぜなら買うときは何も利益など確定してないので皆さんは冷静です。しかし、売る段階に入った途端に株価を見て目先の利益を見ます。損を考えてしまします。株価が上がると楽観視して、下がると不安になりその時の感情に流されて売買しがちなのです。最初にもお話した通り根拠がない投資はギャンブルと変わりありません。売るときも買うときと変わらず根拠を持ってルールを作って売却しましょう。
目標株価に達したら売る
まず、株価が自分の設定した目標価格に達したときが理想的な売り時です。例えば、PERやPBRを基準に割安だと判断して購入し、市場の平均PER15倍に近づいたら売って利益を確定するという方法があります。利益確定の基準をしっかり設定することで、感情に流されずに冷静な売買ができます。
現金が必要な時
次に、どうしても手元に現金が必要な時も売りの判断になります。ただし、株式投資は余剰資金で行うものですので、できれば事前に自分のルールに従って売却を進めたいところです。
割安度が下がったとき
自分が持っている株の割安度が下がり、他に魅力的な投資先を見つけた場合も売るタイミングの一つです。ただし、注意点として、持っている株が上がっている時は他の株も同様に上がっている可能性が高く、その新しい株が割高になっているかもしれません。すぐに乗り換えるのではなく、株をいったん売却したら相場が落ち着いた時点まで待ち、再び投資を始めるのが賢明です。
買った根拠が崩れた時
株を購入した際の根拠が崩れた場合も「売り」の判断をしましょう。例えば、業績の良さや事業内容の有用性により株を購入した場合、しばらく経って業績悪化や事業内容の大幅な変更、買収などが発生した時が売却のタイミングといえるでしょう。また、移動平均線を見て上昇トレンドで購入した場合、株価が下降トレンドに入ったら売るのが正しい損切りの判断です。
移動平均線と株価の乖離に注目
株価が急激に上昇して移動平均線から大きく乖離した場合も売り時の目安です。株価は上がり続けるものではないです。大きな上昇の乖離はそれだけその後移動平均線まで戻る可能性が考えられます。その前に売却してしまうのが賢い戦略です。短期間での乖離を確認したい場合は、5日移動平均線を目安にするのがおすすめです。
まとめ
株の売りタイミングを見極めるためには、目標株価の設定や根拠の崩れ、移動平均線の乖離などを確認することが大切です。感情に流されず、自分なりのルールをしっかり守ることで、適切なタイミングで売却できるようにしましょう。