人気株が注目を集める一方で、不人気株にも実は魅力が潜んでいます。市場であまり注目されていないが、堅実に利益を上げ、資産も充実している企業が存在するのです。今回は、不人気株のメリットとリスクについて解説します。
不人気株の強みとは?
不人気株は、その名の通り多くの投資家に注目されていない株です。そのため、人気株と比べて市場の反応が遅いことが特徴です。多くの投資家が集まる人気株は、ニュースや情報に対して即座に株価が動くことが多いですが、不人気株はその逆で、何かが起こっても反応が遅く、株価が動きにくい傾向があります。
しかし、この点こそが不人気株のメリットでもあります。不人気株の中には、業績が安定していて利益も十分に出しているにもかかわらず、知名度が低いために注目されていない企業が存在します。こうした株は、知名度が低いだけで、企業の実力を反映しきれていない可能性があり、これが長期的な成長のチャンスになるのです。
知られていない企業の可能性
株価は、知名度とも大きく関わっています。市場には数千社の企業が存在しますが、その中で注目されている企業はごく一部です。たとえ優れた業績を持つ企業でも、知られていないために投資の対象になっていないことがあります。しかし、こうした企業の株はじわじわと成長し、株価が上昇する可能性があります。
不人気株の利点は、注目されるまでに時間がかかることです。株価が上昇し始める前に、その企業の良い情報をキャッチして投資するチャンスが大きいです。これにより、上昇途中での投資が可能になることも多いのです。
不人気株のリスク
不人気株にもリスクが存在します。特に注意すべきは、流動性リスクです。不人気株は売買の頻度が少ないため、株をすぐに現金化できないことがあり、売りたいときに売れないケースもあります。このため、長期戦を前提にした投資を行うことが重要です。
また、不人気株がいずれ注目を集めて人気株に変わると、株価が急激に上昇し、天井を迎えることもあります。そうなった場合、過剰な期待が株価を押し上げ、企業の成長が追いつかなくなると急落するリスクもあるので、株価の動きに注意が必要です。
まとめ
不人気株には、情報が伝わるまで時間がかかるという特性を生かした投資チャンスが存在します。長期的に成長を期待できる企業を見つけて投資すれば、ゆっくりと株価が上がっていく過程で利益を得ることができるでしょう。ただし、流動性リスクを意識し、株をすぐに売れない可能性を念頭に置きながら投資することが大切です。