株初心者講座

Chapter 13 – ローソク足の見方:応用編

ローソク足にはさまざまなパターンがあり、それぞれが相場の動きを予測するための手がかりになります。ここでは、重要なローソク足パターンを9個紹介し、その意味と相場の傾向を解説します。

1. 陽の丸坊主(ようのまるぼうず)

特徴:ローソク足の始値が最も低く、終値が最も高い。上下にヒゲがなく、一本の陽線で構成される。

意味:上昇圧力が非常に強いことを示しており、相場が強気に傾いている兆候です。特にこの形が出現した場合、さらなる上昇が期待されることが多いです。

2. 陰の丸坊主(いんのまるぼうず)

特徴:始値が最も高く、終値が最も低い。上下にヒゲがなく、一本の陰線で構成される。

意味:売り圧力が強く、相場が下落する可能性が高いです。弱気市場に突入する兆しとされ、さらなる下落が予想されます。

3. トンボ(とんぼ)

特徴:長い下ヒゲを持ち、上ヒゲがほとんどない。始値と終値が同じかほぼ同じ水準にある。

意味:一時的に売り圧力が強かったものの、最終的には買い戻されていることを示します。下落相場の底値圏で出現すると、反転上昇のサインとなることがあります。

4. トウバ(とうば)

特徴:トンボとは逆に、上ヒゲが長く、下ヒゲがほとんどない。始値と終値が同じかほぼ同じ水準。

意味:一時的に買い圧力が強かったものの、売りが優勢になり、最終的に価格が元の水準に戻ったことを示します。上昇相場の天井圏で出現すると、反落の兆しとなることがあります。

5. 大陽線(だいようせん)

特徴:非常に長い陽線で、始値よりも終値が大幅に上昇している。ヒゲがほとんどないか、短い場合が多い。

意味:強い買い圧力があることを示し、上昇トレンドが続く可能性が高いです。市場全体が強気であると判断されます。

6. 大陰線(だいいんせん)

特徴:非常に長い陰線で、始値よりも終値が大幅に下落している。ヒゲがほとんどないか、短い場合が多い。

意味:強い売り圧力があり、相場が下落トレンドに入る可能性が高いです。弱気市場への転換サインとされます。

7. 十字線(じゅうじせん)

特徴:始値と終値が同じか非常に近い。上下にヒゲがあり、ローソク足が十字型になる。

意味:市場の迷いを示し、売り買いのバランスが取れている状態です。相場が転換する前兆として出現することが多く、上下どちらに動くかは後続のローソク足によって確認が必要です。

8. たぐり線

特徴:長い下ヒゲを持ち、実体は小さく、始値や終値が高い位置にある。下落相場の底で現れることが多い。

意味:売りが一巡し、買いが優勢に転じる可能性を示唆します。下落の終わりや反転上昇の兆しとして重要視されることがあります。

9. トンカチ(とんかち)

特徴:下ヒゲが非常に長く、上ヒゲがほとんどないか短い。実体は小さく、上部に位置している。下落トレンドの終わりや、底値圏でよく見られます。

意味:売り圧力が一時的に強かったものの、その後買い戻されていることを示します。相場が反転し、上昇に転じる可能性があるため、トレンド転換のサインとして重要視されます。

  • 下落相場で現れると反転上昇のサイン:下落トレンドの終盤で「トンカチ」が出現した場合、売り圧力が弱まり、買いが優勢になり始める兆しです。買いのタイミングとして考えられることが多いです。

まとめ

ローソク足のパターンは、相場の動向を把握するための有力な手がかりの一つです。今回紹介したパターンを理解することで、相場の流れを予測する際に役立つ可能性がありますが、ローソク足だけでなく他の指標や市場のニュースも合わせて考慮することが重要です。市場は常に変動し続けるため、慎重な判断とリスク管理を心がけながら、投資に臨むことが大切です。

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